赤碕塔(あかさきとう)

鳥取県琴浦町の花見潟墓地に、通称「赤碕(あかさき)塔」と呼ばれる石塔があります。石造物研究のパイオニア、川勝政太郎氏により名付けられたようです。

姿は一見、宝篋印塔に見えますが塔身が宝塔の形をしているので、あえて赤碕塔と呼ぶのは、大分県に偏在する国東塔(くにさきとう)と同じ意図だと思います。

塔身の側面が穴だらけなのはハニカム状風化と呼ぶそうで、造立後に侵食したもののようですが、塔身以外にはハニカム状風化はありません。

この風化部分がこの石塔の面白さの一つだと思います
反対側は普通の風化具合です
相輪なども割と綺麗に残っています
格狭間もわかりやすいです

東側にももう一基かなり痛んだ赤碕塔があります。風化もそうですが破損も大きく、笠の隅飾りが無くなって普通の宝塔のように見えます。

赤碕という地域に見られる石塔なので赤碕塔の呼び名ですが、この石塔のある場所は花見潟墓地という広大な墓地の中です。

この墓地は琴浦町(旧赤碕町)の海岸線に東西350mに広がる広大な墓地で、自然発生墓地としては西日本最大規模だそうです。

花見潟墓地には赤碕塔以外には中世まで遡る石造物は目に付きませんでしたが、無縁墓地にかためてある自然の転石に戒名を刻んだ墓石などは、なかなか印象的でした。

お盆の時期だったので、部外者の僕は無縁さんにお参りしておきました◎

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