高麗美術館の石人

京都市北区の高麗美術館は、そのコレクションの全てが日本で蒐集されたものだそうです。1700点にもなる様々な韓国由来の文化財は、年4回ほどの展示替えにより見学できます。

ただ有難いことに、屋外に置かれている石人像は開館時であれば通年いつでも見ることが出来ます。朝鮮石人は大多数が「文官」ですが、ここでは数少ない「武官像」もあり、その個性豊かな表情に一見の価値があります。

美術館の門に立つ武人(東)
美術館の門に立つ武人(西)

門番にしてはあまりにも穏やかな表情に和まされます。この一対の武官は高麗美術館のまさに顔です。

中の文官像もまた優しい表情です。

庭は王陵風に石人と燈籠を配し、奥には石造層塔があります。

手間のかかる甲冑の表現は目を引きますが、石人さんの一番の魅力はやはり表情にあると思います。

王墓を守る文官・武官の顔の表情が笑っているのは、そこに眠る王の性格を繁栄しているのでしょうか。

高麗美術館に置かれている石人の表情は柔和なものが多く、僕が今まで目にしてきた石人たちの中でも特にお気に入りです。

ただ、たとえ表情は穏やかでも、ここにある経緯を考えると複雑な気分はぬぐえません。それだけにいつまでも微笑み続ける石人たちに、敬意と親しみやすさを合わせた魅力を感じるのかもしれません。

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