渤海国の都 上京龍泉府

岩波新書の「日本庭園」を読んでいると、平安京の禁苑(天皇専用の庭園)である神泉苑と、渤海の都、上京龍泉府の禁苑が酷似しているというので、渤海へ行ったときは禁苑の遺構を見てみたいと思っていました。宮城跡の南東に池のような湿地のような場所があり、中島もあったので、これのことかな?と思い、写真を撮っておきました。しかし帰国してGoogleの衛星写真で見ると禁苑の場所が一目瞭然で分かりました。。。やはり僕が見ていた場所とは違いました。。。悔しいですがまた行く理由が出来たので今度はもっと旅程に余裕をもって再チャレンジしようと思います。

奈分研ニュースNo.6「渤海国上京龍泉府禁苑跡の調査」←こちらに禁苑跡に関する情報が少し書かれています。

渤海国の都の一つ上京龍泉府の宮城南門(入口)。石垣は復元されたもの。この上に朱雀門のような建造物があったようです。

宮城南門の上に残る礎石。朱雀門などとは違い楼門の両脇に門道がある、殿門複合型構造と呼ばれるものだそうです。(参考「渤海国とは何か」古畑徹 著)

宮城内は花畑です。盗掘と雑草対策にもなっていそうです
僕が禁苑と勘違いしていた苑池
中島もあるので一応何らかの庭園跡なのでしょうか。

下の写真は帰る途中で見つけた資料館に展示されているジオラマ。上京龍泉府の禁苑の部分です。

宮城の東隣の禁苑部分
園地を望むL字型の建物

小野健吉氏は著書の中で、平安京の神泉苑の復元図との類似を紹介し、建物と池のこのような配置は唐の長安の興慶宮をモデルにしているのではないかといいます。寝殿造りを思わせるこのような空間が、幻の王国といわれる渤海にもあったと思うと、渤海国が日本と兄弟であるかのように感じました。

帰り際にジオラマを見たので何となく引っかかっていましたが、日本に帰ってgoogleの衛星写真ではっきりと自分の見ていた場所がどこなのか認識できました。下のGoogleの衛星写真で見る限り池は涸れているようです。

Googleマップで確認出来る上京龍泉府の宮城跡。写真の上部、U字型の木立の部分が禁苑。下に拡大写真。

下の拡大写真では北側(左)にうっすらとL字型の建物跡も見えます。池の水は涸れていますが、中島らしき跡が三ヵ所確認できます。

禁苑部分。気に囲まれた中が苑池。

下は宮城の南東部分の写真。H字型の建物内には出土遺物とジオラマが展示してあります。その右下にある池が、僕が禁苑の苑池だと思って写真を撮っていた場所です。勘違いしてもおかしくないですよね?(涙)

僕が禁苑跡と思ってウロウロしていた場所。

旅慣れていない上に、時間的にも余裕がなく、結局禁苑を実見できずに悔いは残りましたが、グーグルマップのお陰で一応スッキリしました。またいつか行ってみたい場所です◎

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