ハルビン

中国最北東にある黒竜江省の省都であるハルビンは、明治二十九年(1896)にロシアが清国との密約により、清国内に鉄道の敷設権を手に入れたロシアによって開拓された街だそうです。

ロシアが敷設した東清鉄道はハルビンを中心に、東はウラジオストク、西はモスクワを経て西欧諸国と、南は日本の満鉄線から東洋諸国へつながっています。東清鉄道とともに築いた国際都市ハルビンは急速に発展し、各国の商人たちの取引の舞台となり活気を極めたようです。

ハルビン駅前からの景色

ハルビンのカラフルな街色は、名前の音とよく合っていると思います。また町中を駆け巡るオート三輪に乗るのは働く女性が多く、男の場合はどうもサボってるような感じに見えちゃいます。

町中で走る便利そうなオート三輪

ハルビン駅から近い南崗区には、ロシア人によって開発された東清鉄道関係の施設などが今も残っています。近代化するハルビンの100年の歴史を解説する南崗博覧館を見学したあと、旧東清鉄道(中東鉄路)の職員住宅が、当時のまま残っている区画をブラブラしてみました。

中東鉄路職工住宅旧址
ちゃんと保存区域になっているようです


アールヌーボー様式の住宅

基本的に塀で塞がれ敷地内には入ることが出来ないのですが、所々、今も人が住んでいるような感じがする家もありました。かなりの軒数の古い住宅が残っています。

もっとも有名な建物の一つ、聖ソフィア大聖堂は修繕工事中でした。残念ですが後世に残すためには大事なことです。

ハルビンのシンボル、聖ソフィア大聖堂

9月の終わりでしたが気温は快適で夜の町歩きも満喫できました。特に百年前の面影が残る中央大街は、歩行者天国のおかげで自動車の騒音やクラクションから解放され、安心してハルビン散歩を楽しめます。

中央大街の入り口
中央大街の舗石は1924年以来のもの

100年踏み慣らされた石畳は、中央大街のオシャレ感を引き立てています。街並みだけを見れば、周りで中国語が飛び交っていることを忘れます。

歩道のベンチから見上げた写真

異文化の混ざり合う都市ハルビン。じっくりと見て回る時間はありませんでしたが、僕の見た限りではノスタルジックな雰囲気は部分的でした。

実際は街のいたる所が工事中で、特にハルビン駅前(東側)は広範囲に建設現場となっていました。新しくなろうとするハルビン駅周辺と、かつてロシアが鉄道や街を開拓した時の光景を見比べて見たいです。

次に来る時にはどんな景色になっているか楽しみです。

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